NumPy 1.23 配列作成ルーチンメモ

NumPy 1.23のAPIリファレンスには配列作成のセクションがあり、配列作成に関する関数が7個の分類に分けて紹介されています。ここではその分類に従い、各関数の概要と使用例を紹介します。

現状は公式リファレンスの一部意訳です。詳しい使い方は公式リファレンスを参照ください。

関数	概要
形状や値から作成
empty	形状と型から新しい配列を返します。要素は初期化しません。
empty_like	与えられた配列と同じ形状と型の新しい配列を返します。要素は初期化しません。
eye	対角線上が1でそれ以外は0の2次元配列を返します。
identity	単位行列を返します。
ones	形状と型から新しい配列を返します。要素はすべて1です。
ones_like	与えられた配列と同じ形状と型の新しい配列を返します。要素はすべて1です。
zeros	形状と型から新しい配列を返します。要素はすべて0です。
zeros_like	与えられた配列と同じ形状と型の新しい配列を返します。要素はすべて0です。
full	形状と型から新しい配列を返します。要素は指定した値です。
full_like	与えられた配列と同じ形状と型の新しい配列を返します。要素は指定した値です。
既存データから作成
array	配列を作成します。
asarray	入力を配列へ変換します。
asanyarray	入力をndarrayかそのサブクラスに変換します。
ascontigunousarray	入力をCスタイルの配列へ変換します。arrayでorder="C"を指定した場合と同じです。
asmatrix	入力を行列へ変換します。
copy	与えられたオブジェクトの配列コピーを返します。
frombuffer	バッファーを1次元配列へ変換します。
from_dlpack	__dlpack__プロトコルを実装したオブジェクトから配列を作成します。
fromfile	テキストまたはバイナリファイルから配列を作成します。
fromfunction	各座標に関数を適用した結果から配列を作成します。
fromiter	イテラブルオブジェクトから1次元配列を作成します。
fromstring	文字列から1次元配列を作成します。
loadtxt	テキストファイルからデータを読み込みます。
レコード配列の作成（numpy.rec）
numpy.rec.array	オブジェクトからレコード配列を作成します。
numpy.rec.fromarrays	配列のリストからレコード配列を作成します。
numpy.rec.fromrecords	テキスト形式のレコードのリストからレコード配列を作成します。
numpy.rec.fromstring	バイナリデータからレコード配列を作成します。
numpy.rec.fromfile	バイナリファイルデータからレコード配列を作成します。
文字列配列の作成（numpy.char）
numpy.char.arrray	chararrayを作成します。
numpy.char.asarray	入力からchararrayを作成します。必要に応じてデータをコピーします。
数値範囲
arrange	開始値、終了値、間隔から一定間隔の値の配列を返します。
linspace	開始値、終了値、要素数から一定間隔の値の配列を返します。
logspace	開始値、終了値、要素数、対数の底数から一定対数間隔の配列を返します。
geomspace	開始値、終了値、要素数、対数の底数から公比数列の対数間隔の配列を返します。
meshgrid	座標ベクトルから座標行列を返します。
mgrid	密な多次元「meshgrid」のnd_gridを返します。
ogrid	オープンな多次元「meshgrid」のnd_gridを返します。
行列の作成
diag	対角成分を抽出または対角配列を作成します。
diagflat	フラットな入力を対角成分として2次元配列を作成します。
tri	0と指定した値の対角成分の配列を作成します。
tril	配列の下側三角を返します。
triu	配列の上側三角を返します。
vander	Vandermonde行列を作成します。
行列クラス
mat	入力を行列として解釈します。
bmat	文字列、ネストシークエンス、配列から行列オブジェクトを作成します。